スペインに留学やワーキングホリデーで行くことになると、多くの人はピソ(アパート)を数人でシェアして生活する形になると思います。私がスペインワーホリをした時はシェアハウスを利用しました。なぜならスペインで一人暮らしをするのは非常に高いからです。スペインの学生のお友達でも地元以外の場所の大学に行く場合はpiso compartidoを利用したり、もしくは友達数人で1つのピソを借りて住宅費を割り勘して生活することが多いです。ここでは私のセビージャのピソ生活について、ピソ探しから、ピソ生活で良かったこと、トラブル、そして何故か全員強制退去させられた事件について書いてみます。腹立つことばかりでしたが、今となってはギャグマンガみたいな生活でいい経験だったかなと思っています…。
散々愚痴り散らかしていたくせに今では美化されてる。時間の魔法は恐ろしい…。
ただ一人暮らしでも非常に安い物件を見付ける方もいるので、土地によっては全然一人で暮らせる場所もあるので、落ち着いて暮らしたい方はそういう物件を探してみることもおすすめです。私の元ルームメイト(ピソの環境がひどすぎて1週間しか一緒にいなかった)は400€以下ぐらいで見つけていました。
異文化交流が出来る
私の思うpiso compartidoのメリット
シェアすることには大きなメリットも沢山あります。以下で紹介するメリットを重視する方にはpiso compartidoはおすすめです。
部屋をシェアすることの最大のメリットは異文化交流が出来る・話し相手が出来る・語学の上達が早くなるということではないかと思います。私のピソは私が唯一の日本人で、他には英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語を話す方がいたので、何か学んでいる言語がある場合には一緒にお喋りすることで上達させることが出来るのでおすすめです。私はコロナウィルスでのロックダウンが被ってしまったことがあり、同居人達とパーティーをしたり、一緒にパンやケーキを焼いたりと楽しい思い出もあります。やはり海外の人と一緒に暮らすという経験は人生の中では貴重な時間で貴重な体験です。大変なこともあるとは思いますが、色んな価値観や色んな世界に触れられるので、素敵な時間になるかもしれません。
お菓子やご飯を分けてくれる人もいるので、いいメンバーだとただただ楽しいです。私のピソではメキシカンパーティーがあり、3回の誕生日会がロックダウン中に発生しました。
1人暮らしより安い
やはり一人で暮らすよりかは安くなります。場所にもよりますが、300€以下の物件は大量にありますので、経済的には優しいです。
たまにペット付き物件もあるのでペットと一緒に暮らす体験もできる！
私のお気に入りだった猫。引き取ろうか考えたぐらいw
ペットが好きな人はペット好きの物件を探してみるのもありです！私は実際に犬を飼っている家を見付けて、結構住みたかったのでメッセージを送ったりもしました。返事は来ませんでしたが。
でも、実際に私は猫が住んでいる家に決定しました。チャップリンという可愛い猫様と約5か月一緒に暮らせたのはいい経験でした。ただ、チャップリンという猫を持っているペルー人の家主の場合には注意が必要です。私はえらい目に遭ったので、この先にそのことについて語ります…本当に他の人にはしてもらいたくないような体験でしたのでシェアしたいと思います。
私の思うpiso compartidoのデメリット
これは私の感じたデメリットなのでもっと多くのデメリットもあるかもしれません。
メンバーが悪いとただの地獄…住民トラブル
やはり海外の人と暮らすと、生活のスタイルや考え方も大きく異なるため、色々とトラブルもつきもの。例えば、パーティーでの騒音問題、片付けない、人のものを盗む…といったトラブルは多くあります。結構「日本人はピソを綺麗に使ってくれる、騒がない人種」と思っている方もいるため、同居人には日本人を好む人にも会ったことがあります。
私のピソは恋人が出来た場合には、節度はわきまえる必要があるとはいえ、恋人を部屋に泊まらせてもいいという緩めのピソでした。
ゆったり料理が出来ない・料理したい時にできないことも
キッチンもみんなでシェアすることになります。冷蔵庫ももちろんシェアです。丁寧に料理をしたい方にとっては少しゆったり料理をしにくいというデメリットがあるかもしれません。あとは私が料理したい時間帯に大勢が集まってしまって、料理が出来ないこともありました。あと、キッチン用具の洗い方が雑、洗い物放置人間とかもいて、まずは少し片付けないと料理が出来ないなんてことも少なくありませんでした。
これは完全に私の運がなかった。あと飲み物の空瓶をリビングに並べたまま片付けない同居人と生活している方もいました。その子の家に来た友達がその光景を見て「ジュースが好きなんだね…」と言っていたんだとか。
好きな時間にシャワー・トイレが使えるとは限らない
トイレとシャワーはだいたいの場所は同じ部屋に入っています。そのため、誰かが長くトイレやシャワーを使っていると長時間待たないといけなくなってしまうことがある。というトラブルがありました。
スペインのピソの探し方
「スペインでシェアハウスを探すなんて難しそう！」と思うじゃないですか？実は自分が入居できるピソを探すこと自体は結構簡単です。いいピソを探すのが簡単とは言いませんが…。スペインではpiso compartido(シェアアパート・シェアハウス)を使う方が多いので、住居を探すためのアプリなどは充実しており、それなりに探しやすい感じになっています。その一例として、idealista, fotocasa, badiといった物件探しのサイトがありますので、これらを使えば簡単に見つけることが出来ます。全部登録してみても、使いやすいものを選んでみても良いかと思います。私はこの3つを使ったのですが、セビージャでは結果的にはidealistaで見つけた一軒家を大人数でシェアしているタイプの家に決めました。それが、私の悲劇(？)の始まりでした…。
スペインのセビージャはフラメンコが盛んなこともあり、日本人に住んでもらいたいという方もいて、日本人専用のピソなどもあります。ありがたいことに日本人用のピソも紹介していただいたのですが、美しい目をした猫がいたからという理由でとんでも物件を選びましたｗｗ
海外の人とシェアしないともったいない？とも言いきれないのも現実
せっかくスペインまで来たのだから、「スペイン人と暮らさないともったいない！」、「海外の人と異文化交流を楽しまないともったいない！」と私も最初はそう思っていました。でも、海外の人と暮らすのがいつでもベストに決まっているわけではありません。何故なら、海外の人は日本とは全く異なる考え方や生活様式があるために、日本の常識では起こりえないようなトラブルなども起きることがあるからです。また結構ホームシックになることもありますので、私にとってスペインに住んでいる日本人の友達は心の支えだったので、日本人が近くにいるという安心感はあると思います。
実際にスペインで暮らしていたら、嫌でも毎日スペイン語は使いますし、語学学校やフラメンコ教室などに行けば色んな国の人やスペイン人と話す機会も多くあります。ルームシェアだけが全てではないのです。
ただでさえ、色々異なるので最初はストレスなども感じやすい海外生活。せめて自分が生活する場所ぐらいは憩いの場になった方が良かったなと思ったことが何度もありました。
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ピソ探しに掛けた日数はたったの4日！その間にもトラブルが…
実はセビージャで住むピソは4日という短期間で見つけました。というのも、私がセビージャに着いた週は週末に大きなマラソン大会があるということで、その時に滞在していたホステルは週末満室で、だいたいどこも安い宿は満室だったという状況にあったからです。そこで、私は多くの物件に見学をしたいという内容の連絡を入れました。ちなみに、「女性のみ」「男性のみ」「両方可」、「学生のみ」、「社会人のみ」など色々なシェアメイト募集の条件などがありますので、自分が入れそうな場所に積極的にメッセージを入れてみましょう。この時、なるべく多くのピソに連絡を取ることをお勧めします。何故なら、返信率が私の場合はかなり悪かったから。理由はよくわかりませんが、シェアメイトは同じスペイン人がいいとか、ヨーロッパ人がいいとか人によって好みがあるので、多いぐらい送っておいた方が良いでしょう。
見学時のトラブル…まさかの見学ドタキャン！？
セビージャのマカレナという地域に良さそうなピソがあったので、見学に行かせてもらう約束をしていました。すぐにメッセージもくれて感じの良さそうな人でした。一人で行くのが心配だったので、友達と3人で一緒にピソの見学の約束時間、しかもピソまで残り100メートルぐらいまで来たあたりで急にピソの持ち主から「たった今、新しい入居者が決まったから、君は入れなくなった。ピソの見学は出来ません」という内容のメッセージが来たのです。ついてなさすぎる…。何が起きるかもわからにので、一件見学の約束が入ったからとそれだけに絞る必要はなく、多めに見学の約束をしておくことをお勧めします。
「もっと早く言えや」と思うのですが、そこらへんも感覚が違うんでしょうね…友達と怒りながら、そして慰められながらtinto de veranoを飲んだのでした…。
ピソを決める時にはここを見て！
トイレとシャワーの数！
私はシャワーとトイレが最低でも2つはあるかは重視していました。スペインは日本ほどきれいなトイレがあるわけではありません、なので家までトイレを我慢しようなんて思ってしまう人も少なくないと思うんです。でも、１つしかトイレがない場所だと本当に困りますよね。出掛ける直前にシャワーやトイレに行きたくても占領されてしまっていると待たないといけなくなったり、約束に遅れてしまう可能性もあるのでこれは結構重要です。
同居人の人数と冷蔵庫、洗濯機など
同居人の人数も重要です。多ければ多いほど、気が合う方に会える可能性は高くなりますが、生活の利便性は下がってしまいますし、騒音などのトラブルに悩まされる可能性もゼロではないです。その人数で使うのにちょうどいい共同スペースがあるかどうかなどにも注目してみましょう。私の住んでいたピソは乾燥機もあるよということで、便利だなと思って選んだにもかかわらず、乾燥機は住み始めてほんの2，3週間で壊れ、洗濯機も取っ手が壊れてしまい、みんなでナイフを使ってこじ開けて洗濯機を使っていました。こうした備品がダメだと結構ストレスになりますので、生活するのに必要な設備がちゃんと整っているかなども確認をしましょう。私のピソでは冷凍庫が小さすぎて、収納不可能だったため、結構大変でした。
見学の際に同居人となる方がいたら、是非話してみましょう。すごく感じの悪い方だったら、やめておいた方がいいです。どんなに快適な備品環境でも、一緒にいる人が変な人だと本当にストレスになりますので、同居人となる方の性格もなんとなくチェックできるといいと思います。
周辺の治安などの立地条件も
スペインは日本と比べるとスリ等の犯罪も多いです。治安がいい場所を選ぶことをお勧めします。「男だから大丈夫」とかそういう問題でもなかったりするので、あまりにも値段が安いところなどはその地域の治安について確認をしておいた方が良いかもしれません。ちなみに、私が住んでいたトリアナはセビージャの中では比較的お金を持っている人が住んでいるので、治安はかなり良い方でした。セビージャに住まれる際はトリアナは結構おすすめの地域です。
禁煙か喫煙可か
結構タバコを吸う方は多いです。タバコが苦手な方はタバコ禁止かどうかはチェックした方がいいかと思います。あとちゃんと吸うスペースが決められているかどうかです。私の場合は酔っ払うと中で吸ってしまう人がいたりして、結構嫌な思いをしました。
他にもあると思いますが、これらの点は私が個人的に重要かなと思ったポイントです。
トリアナの超いい場所にあるシェアハウスに出会いました…
私が住んだピソからの景色。今は家主すら住んでいない…はず。
私のピソは320€でした！セビージャは探せばもっと安いところはいっぱいありますし、私の部屋は狭かったので実際相場よりはかなり高い感じでした。しかし、時間がなかったので、住まざるを得なかった＆ピソ探しって大変と思い込んでいたので行き急いでしまった感じはあります。あと、猫様が可愛かったので、決めてしまいましたね。ただCalle Betisのすぐ裏の通りだったため、feria(春祭り)やsemana santa(聖週間)を楽しむには絶景のロケーションだったのです！残念ながら後に起こるコロナのパンデミックのせいで全部中止になってしまいましたが。
私の住んでいた家のメンバーは何と正式なメンバーが入居当時は、ペルー人×2人、イギリス人、メキシコ人、ブラジル人、フランス人(日本語も上手な方)が住んでおり、途中でフランスの方がいなくなり、メキシコ人1人とスイス人１人が加わり、最大8人で暮らしていました。しかし、何故か家主が薬中の元カノを住まわせており、しかもその元カノが恋人を連れ混んで一緒に生活をしていたため、実際よりも大人数での生活でした。元カノたちは家賃を払っていないにもかかわらず、トラブルメーカーだったため、本当に大喧嘩が勃発したりと本当に穏やかならぬ生活でした…
元カノとその新しい恋人をタダで住まわせる家主の元カノへの未練(愛情？)が私には理解できなかった。恋心って複雑ですね。
長くなりすぎてしまったので、このピソで起きたトラブルはまた次回書きます。もちろん、ルームメイトに恵まれて、すごく楽しい生活が出来たという方も沢山います。お菓子やご飯を一緒に食べたり、飲み歩きに行ったりなど楽しんでいる人も大勢います。私は住み込みで1か月ホステルに住んでいた時の友達はそれから5年以上が経つ今でも、友達ですし、再会もしました。海外にまたいつか再会できる友達いるのは嬉しい事なので、ルームシェアはおすすめします。変なのに当たったら、即引越しをしましょう！私も何だかんだで喧嘩をしつつも一緒にサイクリングに行ったり、朝ご飯食べに行ったりとかはしていましたし、また会おうねという話はしています。しかし、盗難、騒音、イエルバ、急な強制退去といった問題で私は頭を抱えていたので、そのトラブルについても次回紹介します。ピソについて考える時の参考になるといいなと思っています。
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