Hola!
スペインの大きな都市では沢山のシェアリング自転車のポートがあり、多くの人が自転車をシェアして利用しています。私もセビージャとバレンシアの2か所でこの便利なサービスに登録して、街の中を自転車で移動していました。日本だと私は金沢で利用したことがあるのですが、非常にエコで便利なサービスです。スペインではシェアリング自転車を利用するメリットが多くある半面で、デメリットもいくつかあるので、そのメリットとデメリットについて紹介します。
シェアリング自転車とは?
シェアリング自転車とはマドリード、バルセロナ、バレンシア、セビージャなど比較的大きな街にある公共の自転車を使用料を払って自由に使えるサービスです。ヨーロッパは結構は結構環境に配慮しているため、こうしたエコな移動手段が利用しやすい環境になっており、大きな街には自転車専用の通路などもあります。私が暮らしたセビージャとバレンシアではいたるところに自転車用の道があるため、歩行者とぶつかることもなく、且つ自動車の通る道を走る怖さみたいなものを感じずに済んだので、私はシェアリング自転車をかなりたくさん使っていました。
私はセビージャの公共の自転車SeviciとバレンシアのValenbiciを利用していたのですが、どちらの都市も基本的には天気のいい日が多いため、自転車を使うとかなり便利に生活することが出来ます。
シェアリング自転車の使い方
まずは利用するための登録をすることが必要になります。こうした自転車の登録の仕方は都市によっても大きく異なります。バレンシアで利用した際には、Estancoでカードを買ったうえでウェブ上で登録する感じだったのですが、セビージャではウェブ上の登録だけで使用することが出来ました。セビージャの場合は登録した住所にカードが届く仕組みだったはずですが、コロナの混乱のためか結局届くこともなく、ずっと登録後に送られてくるメールに記載されていた番号とパスワードだけで乗ることが出来ました。未だに謎です。
バレンシアであれば、自転車ポートにある機械にカードをかざしてパスワードを入れたら、自転車を選んで、そのまま使うことが出来ます。セビージャの場合はメールに送られた番号とパスワードを機械に入れて、自転車を選んで使うことが出来ました。
ちなみに30分という時間制限があり、その時間を過ぎてしまうと追加料金が自転車の登録に使ったクレジットカードに請求される仕組みになっているため気を付けましょう。長時間乗る場合には自転車を乗り換えることで、追加料金の支払いから逃れることが出来ますので、30分近くなった時点で一度自転車を降りて、新しい自転車に乗り換えることをお勧めします。
シェアリング自転車のメリット
スペインで生活をする中でシェアリング自転車にはかなり大きな魅力を感じてので、ここでは魅力を紹介したいと思います。スペインで生活しているからこそのメリットというものもあるので、自転車を買う前にシェアリング自転車を使うことを検討してみてもいいかもしれません。
自転車のポートが多く存在する
街を実際に歩いてみるとわかるのですが、自転車ポートはかなり多く存在しています。場所にもよりますが、自転車で5分から10分走ればだいたい次の自転車ポートがあるぐらいあちらこちらにあるのです。
公共自転車なので盗難の心配がない
スペインはピックポケットだけではなく、かなり多くの盗難の事件が発生している国で、自転車は盗まれやすい物の一つです。町の中にある自転車を見ると結構タイヤだけ盗まれた自転車や、タイヤだけカギにくくり付けられたりしている自転車を目にすることもあります。意地でも自転車の一部を盗もうとする人がいるので、10万円ぐらいのいい自転車を持っている知人は3階にある自分のピソのリビングにまで自転車を毎回持ち運んでいます。不特定多数の人が来れる場所は盗まれる可能性があるので、盗難の心配がないという点では本当にシェアリング自転車は便利です。
1年間の利用料が安い。
1年間にどれだけの回数乗るかにもよりますが、あまり利用料は高くありません。都市によっても料金は異なるのですが、Seviciは1年間33.33€、Valenbiciは29.21€で1年間利用することが出来ます。また55歳以上だと割引が適用されたり、長期間無職だと割引といった割引もあります。
旅行期間などの短期利用も可能。
私は1年プランでしたが、私が使っていた場所では1週間程度の料金プランも存在していました。1週間の短期利用も13.30€ぐらいで利用できます。どの都市にも自転車が1台貸し出されるタイプのレンタルサイクルもありますが、それよりかは長い期間使うことが出来ますし、止める場所や観光している間の自転車のことなどを考えずに済むので、1都市に複数日滞在する場合には借りてしまうのも便利かもしれません。ただ、この値段だったら各都市にバスやメトロのお得な乗車券とかもあるので、そちらを利用した方が便利かもしれませんが…自転車好きの方は是非♡
シェアリング自転車ユーザーとサイクリングを楽しめる
私はピソの同居人の子が、Seviciユーザーだったので、コロナのロックダウンが緩くなった時に一緒に珈琲飲みに行くのに自転車でサイクリングを楽しんだり、スペイン広場まで自転車で走ってみたりと、サイクリングを楽しみました。やっぱり街並みの可愛いセビージャを自転車で走るのは本当に気持ちよかったです。
シェアリング自転車を利用するデメリット
それでもメリットの方が多いとは思いますが、自分のものではないということもあり、ある程度のデメリットも存在します。
使いたい時にないこともある
シェアリング自転車なので、地域によっては使いたいと思う時間帯がみんな一緒であることもあり、近くのポートに行ってみたら自転車が1つもないということもあり得ます。例えば、朝の通勤時間とかには中心地から少し離れた住宅街はみんな自転車で職場に行きたいので、自転車が一つもないこともあります。夜になれば、住宅街近くの自転車ポートは満車で停められなくて、2,3こ自転車ポートを回らなければならず、結局遠いところに停めることになり1キロ近く歩くことになることも…
使いたい時に自転車がない場合もありますので、少し時間には余裕を持って出かけることをおすすめします。また、満車だった場合にはとりあえず機械にカードをかざしたり、暗証番号をいれるなどをして、停めようとしたけれども停める場所がなかったことを自転車ポートの機械に知らせましょう。15分延長してくれるので、時間がかかってしまっても延長料金を取られることを免れることが出来ます。
延長料金がかかってしまうことも…。
これらの公共の自転車は30分を経過すると追加料金がかかってしまいます。もちろん先ほど紹介したように、30分経過する前に自転車を乗り換えてしまえば、追加料金を支払うことなく長距離を移動することが出来るのですが、落とし穴は自転車の駐車ミスです。しっかりと「ピーピー」と駐車官僚の音が鳴るのを確認してから、自転車から離れるようにしましょう。駐車ミスをしてしまうと追加料金がかかってしまうだけではなく、次の自転車を借りれなくなってしまうという二重の損をしてしまいます。
自転車が重い…
これらのレンタルサイクルの自転車はあまりギアのチェンジが出来ないため、とりあえずいい自転車と比べるとやはり重いです。どんなに頑張って走っても、他の自転車に抜かされてしまうので、それがちょっと悔しかったです。ただ普通にこげますし、全然普通に走れるのでそんなに困ることはないのですが、確かにちょっと重いです。そして、自転車の体重自体が重いです。何故かサイクリング中に階段にたどり着いてしまい上まで運ばないといけなかったのですが、重くて本当に運ぶの大変でした…。
私的注目のスペインの移動手段…
スペインではシェアリング自転車がかなり便利なのですが、その他にも歩くより早い便利な移動アイテムがスペインには存在しています。その1つが電動キックボード!これ、スペインではかなり多くの人が使っています。スペインは日本と比べると交通のルールが整っているため、この電動キックボードを自転車のレーンで利用している人は多くいて、更に自転車よりも速く走ることが出来ます!初めて見た時は「高い!」と思ったのですが、最近は結構値下がりしていて安いものもあるので、これもかなり便利かもしれません。
あとはレンタルバイクみたいなものもあります。これは比較的自由に乗り捨てできるので、自由度はかなり高いです。これも事前登録が必要になるのですが、セビージャではかなりレンタルのバイクも見掛けました。赤っぽいバイクとVespa風の可愛らしいバイクとを見かけました。いつになるかわかりませんが、また乗ってみたらどんな使い心地か紹介してみたいと思います。
もう1つ便利だなと思っているのがローラースケート!もう5.6年前と比べるとローラースケートを使っている人は減ったのですが、2014年に初めてマドリードに行った時には「ローラースケート乗ってる人多すぎ!」と驚いたのですが、これも日本よりも自由度が高いため、利用している人が沢山います。友達の中にも待ち合わせ場所までローラースケートで来て、集合したらリュックサックに入っているスニーカーを取り出して、ローラースケートをリュックにしまって、また帰宅する時にローラースケートに履き替えて、とっとと帰宅するという友達もいました。これ、結構便利じゃないですか?自転車と違って置き場にも困らないし、ローラースケートうまい人なら自転車よりも早く走れます!
スペイン来たら運動がてらシャアリング自転車生活してみましょ!
スペインに来たら便利なシェアリング自転車について、書いてみました。メリットが多いとは思いますが、使ってみると不便さも感じたので、不便だなと思った点についても紹介してみました。とはいえ、そんなに高いわけではありませんし、自転車がなかったらバスやメトロを使うことも、歩くことも出来ますし、臨機応変に使いこなせば、シェアリング自転車は登録するメリットの方が多いんじゃないかなと思います。街並みが最高にきれいなセビージャを自転車で走るのは気持ちいいですし、バレンシアのビーチを自転車で走るのも最高です!登録しましょう!w
コメント