前回は私がセビージャでピソを探した時の話をしました。セビージャのピソで良かったこと、悪かったこと、そこで起きたトラブルについてここでは紹介していきます!Piso compartidoを探す時の参考になればいいなと思っています。ちなみに、私以外みんな男性という家に住んでいたのですが、だからといって危ないとかそんなことは全くありませんでした。逆に気を使わなくて、スーパー気楽でした。前半部分はこちら。
それではまず最初は良かったことから書いてみました。
ロックダウン中は大人数ピソだったからみんなで頑張れた!
私がセビージャに来てから1か月もたたないうちにコロナウィルスの大流行でスペインはロックダウンされてしまいました。あの時期1人だったらさすがに辛かったなと思っています。みんなで音楽を大音量でかけて歌ったり、踊ったり、飲んだりしながら、それなりにみんなで楽しんでいました。あまりにもロックダウンが暇過ぎてみんなでTinderをダウンロードして盛り上がったり、みんなの国の話や真面目な話とかもしたりしました。意外とみんなで差別されたことある?という話題で話した時は結構みんな真面目に話していたりして、色々な人の経験も聞くことが出来たりして、興味深かったりしました。海外の人は結構政治の話とか思想の話が好きな人もいるみたいなので、そういう話を真面目にできるという面では、海外の人と同じ家で共同生活をしてみるというのは面白いかなと思いました。
料理パーティーが出来たこと
ロックダウン中に誕生日だった同居人が多くいたので、誕生日パーティーをしたり、メキシカンフードパーティーをするというイベントも発生しました。パーティー好きな人にとってはpiso compartidoは楽しめるかもしれません。ただパーティーが発生するかどうかはメンバーにもよりますが、私の家では22歳から58歳までいましたが、結構みんなでわいわい楽しんでいました。同居人達と一緒にお菓子作りをしてみたり、楽しかったなーなんて少しは思っています。
よくスイスの子はみんなに作ったご飯をおすそ分けしてくれて、ハイパー性格のいい子だった。イギリス人もよくご飯くれたし、家主も家主の弟の誕生日会でみんなにご飯振る舞ってくれたこともありました。
困った時に助け合える
困った時に助け合えるというのが良かった点かなと思っています。ある日、58歳のメキシコ人のおじさんがトイレで倒れていたことがあったりして、その時はみんなでメキシコ人のおじさんのために代わりに薬をもらいに行ってあげたり、食事を作って運んであげたり、体調を気にしてあげたりもしていました。困った時に助けを得られるというのは大人数で住んでいる場合の特権かなと思います。
特に中南米出身の人同士の絆は強い。Visaの取得などについては結構みんなで情報共有をしていました。愛のない偽装pareja de hechoの話とか色々な話が飛び交っていて、ちょっと面白かったです。
良かったなと思えるのは、これぐらいでした(笑)あとは結構大変なことが多かったので、ピソで経験したトラブルについて書いていきます。
執拗にイエルバを勧められて、何度も喧嘩になった
ヨーロッパは日本と違って、タバコやそれ以外のものを吸う人も少なくありません。私の友達は落ち着いた方や日本好きの人が多いこともあり、全く吸わないのですが、同居人達はそういうものが大好きな人たちだったので、結構それを断るのに苦労しました。ちなみに、安くはないのですが、なぜかそれを勧めて来るので謎です。
「サリーに悪いことをしてもらいたいから、勧めてる」という意味不明な動機でほぼ毎日それを勧められて、毎日断るというストレスを抱えていました。「タバコよりは害がないのになんで?」などと言われてかなりしつこかったのですが、あれは結構体質的にも合う合わないはあり、私の友達はノリで試してみたら死ぬかと思うぐらい具合が悪くなってしまったそうなので、嫌なものは何と言われようと「NO!」を言いましょう。
吸うぐらいなら、君を〇すけどいい?と言ったら、やめてくれました。ここには音読みで「サツ」という文字が入りますが、あまりにも悪い言葉なので、控えさせていただきました。
薬中カップルの喧嘩が朝の5時から始まる睡眠妨害
朝喧嘩の音で目がさめる!ということもしばしばありました。ピソのガレージには何故か家主がタダで住まわせている元カノとその新恋人が住んでおり、彼らが朝の5時から泣きわめいて大喧嘩をする(たまに昼間も大喧嘩する)という騒音被害に同居人全員で悩まされていました。しかも、このカップルたちはお金がないから人のものを盗んで食べてしまう…ある日、オフィシャルの同居人全員集合でパーティーをしているところに突如彼らが「うるさくて寝れない!」と注意されたのですが、その注意にイギリス人とブラジル人が激怒して大喧嘩になり、翌日彼らはいなくなりました…ロックダウン中に少しだけ平和が訪れたのですが、しばらくしてから家主が彼らをハウスキーパーとして週末に呼び始めたため、結構それで朝になるとカップルが喧嘩をして、同居人達が怒って、全体で喧嘩になるという最悪な週末を過ごすことになったのでした。
一般的にはpiso(ピソ)よりも一軒家タイプのシェアハウスに住んだ方が静かだとイギリス人の同居人は言っていおり、それでその家を選んだそうですが、このカップルのせいであまり静かではなかったです。事前にどんな人が住んでいるのか、雰囲気はどんな感じかと言うのはしっかりと見学の時に確認しておくのが無難です。
ただ家主は静かなピソだから、静かな住民を探している。そして、サリーは日本人で静かだから住んでもいいよと見学の時には言っていたのですが、静かというのは嘘でした。もしくはロックダウンでみんな壊れたのかもしれません。
食べ物を盗まれる…内数回は犯人は家主だった
私のピソでは食べ物がしょっちゅう盗まれました…たいてい盗まれるのはコーラ、生ハム、チョコレートが入ったもの、ビール、ピザ。酷いのはピザを丸ごと1枚食べてしまう人がいること。イギリス人には「いいものを持っていると盗まれるから、いいものは持たないことだね。チョコレート入りのヨーグルトとかね」とアドバイスを貰いました…。でも、これはシェアハウスあるあるなんです。結構みんな牛乳ぐらいいいでしょ?とそういうものを盗む人は結構います。ただ盗まれたら、しっかりと抗議をしましょう!私の家にはwhatsappのグループがあったのですが、盗みが発生した際にはみんな書き込んでいました。書き込んだ結果、家主を除く全員が「盗んでいない」と言ったため、私の飲み物を飲んだ犯人が家主であることがわかって新しいコーラが戻ってきたリ、ピザを食べた犯人が後日ちゃんと代わりのピザを買ってきたりしました。悪いのは盗んだ方なので、ちゃんと主張しても大丈夫です。ちなみに補充されたピザは私が食べる前にまた誰かに盗まれ、それっきり戻ってきませんでした。でも、私のピソの盗人は学習能力ゼロで何度言っても盗みました。
冷凍庫は常にいっぱい、洗濯機・乾燥機はすぐに壊れた…
冷蔵庫2つに、洗濯機・乾燥機、そしてwifiもあるし、エアコンもあるのでOKと思っていたら、まさかのこれらの備品は結構トラブルに見舞われました。例えば冷凍庫は冷凍食品を大量に食べる人がいて、常にいっぱい、且つ冷凍したものを忘れる人がいたため、いつのものかわからない冷凍パンなどが出てくる…。そして、乾燥機は入ってきてすぐに壊れてしまい、直す直すと言っていたくせにとうとう直さず、洗濯機も取っ手が壊れてしまい、毎回ナイフで扉をこじ開ける羽目に…。洗濯機も8人で1つしかなかったので、かなり厳しかったです。そして、セビージャと言えば暑さで有名なのにもかかわらず、冷房が動かない…誰かがコンセントの先端部分を切除していたため、エアコンは自分たちで修理しないといけなくなり(家主も住んでいるくせに何もしないから、イギリス人が直した)、リモコンも行方不明…。「夏は冷房あるから問題ないよ〜」と見学の時もそれを売りにしていたくせに修理しないといけないものを置いていたという…設備がちゃんと使えるものかどうかも確認することを強くお勧めします!
ちなみに6月ぐらいには扇風機を一人15€ぐらいで仕入れるけど、欲しい人いる?と聞いてきた。その直後に全員追い出したくせに…買っていた人がいたら、扇風機ごと一緒に引っ越す羽目になっていたのかと思うと呆れる…。
いきなり家主が家を売り、みんな強制退去になった
2月からずっとトリアナの中心地に住んでいたのですが、7月中旬にいきなり「8月に家を売ることになった。全員7月中に新しい家を探して、荷物全部持って引越しをするように」という謎の強制退去命令が家主より下され、ある日いきなりこのピソとの生活にお別れがきたのでした。日本帰国までずっとそこにいると思っていたので、結構びっくりしました。ルイジという名前のペルー人の家主だったのですが、結構せこい方だったので、セビージャの住居の見学に行った時に家主がこの方だったら、ちょっと注意することをおすすめします。私は急に家を売られたり、無断で飲み物を取られたので、結構嫌な思いをしました。
一緒に住んでいたイギリス人に新しい家はどう?と聞いたら「最高だよ!」と返事が返ってきたので安心しました。「泥棒が住んでいないからね」と言っていたので、やはりいい同居人に恵まれたら毎日楽しいだけの生活が待っているようです。
fianza返ってくるのか問題
ピソを契約する時には月の賃料+fianza(補償金)を払うことになることが多いです。fianzaは基本的には全額退去時に戻ってくることになっています。ただ備え付けのものを破損させてしまった場合には全額返って来ないこともあるそうですが、たいていは全部返ってくることになっています。私とイギリス人は家主のことが最後の方は本当に信じられなくなっていたため、本当に返金されるのか心配をしていましたが、これは無事に帰ってきました。しっかりと契約をする時に領収書は貰うようにしましょう。私のピソの家主は領収書を基本的に渡さないスタイルの方だったので(私は毎回請求した)、そういう人の場合はしっかり請求するようにしましょう。お金のやり取りの記録は残しておいた方が無難です。たまにfianzaでもめるケースなどもあるので、まともな家主の家を選ぶことをお勧めします。
今こうやって振り返ると何であのピソに長くいたのかよくわからないなと思うことがなくもありませんが、何だかんだで一部の同居人とは一緒にご飯を作っていたりしたぐらいなので、そこの人たち自体が嫌いだったわけではないんですよね。実際には猫のチャップリンの呪いで引っ越せませんでした。猫が可愛すぎて…でも、ご飯の味付けの仕方を教えてくれたり、お勧めの映画を教えてくれたり、文法直してくれたり、一緒にいたから学べたことも沢山あったので、私はあの短い期間だけだったから、あのピソで一緒に暮らせてよかったかなと思っているし、特にスイス人とメキシコ人の子は大好きだったし、イギリス人とはたまに未だに連絡し合います。またいつかどこかで彼らに会える時がいいなとも普通に思っています。ただフランス人の子が「このピソヤバいから1か月が我慢の限界」と退去した時に気が付くべきだった…
ピソが快適でなかったら引っ越すことをお勧めします
スペインではいつも多くの物件が売りに出されています。あまりにもトラブルの多い家であれば、引っ越してみることもおすすめです。ピソを変えて成功した!という友達も周りにいたので、ストレスがたまる場合は無理せずに新しい物件を探してみるようにしましょう。ちなみにピソを探す方法はアプリだけではありません。友達と積極的に情報交換をしてみるのも手です。友達もシェアメイトを探している場合には友達と一緒に住むという話になることもあるかもしれません。
私は最後の方はもう色々なストレスがたまって、「もうあのうるさいカップルを連れ込まないで!みんな迷惑してる!」など色々家主にも訴えていて、最後の方は家の雰囲気も最悪でした。なんかこんな嫌な思いを他の人がしてしまったら嫌だなと思って、結構劣悪だったシェアルーム体験を書いてみました。スペインで良い住環境が手に入りますように!
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